やさしいことばシリーズ・・・やくざ(最終回)

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蹴上げ

やくざの殴り込みシーン(あくまで映画の世界ですが・・・)で下から足を蹴りあげる→蹴上げ(けあげ) こんな単純な発想です。
この言葉は意識するしないにかかわらず、2階建て以上の建物では毎日必ず実感する寸法です。
階段の高さ方向の寸法で”蹴上げ”と言い、もう一つの足を乗せる平面的な寸法を
”踏み面(ふみづら)”と言います。

建築の最低限の基準を定める建築基準法では住宅の場合蹴上げ 23cm以下,踏み面15cm以上 と規定されていますが、こんなきつい階段ではとても毎日の上り下りは筋肉が付き過ぎます。
蹴上げと踏面は相互に関係し合う寸法で、いわゆる200年住宅(今は長期優良住宅と言いますが)のバリアフリーの等級3以上では

踏み面24cm以上

55cm≦蹴上げ×2+踏み面≦65cmと定めています。

ちなみに多くの地下鉄の階段は蹴上げ15cm踏み面30cm

この式に当てはめると

55cm≦15×2+30≦65cm
理想的な寸法です。
身近にある階段の寸法を測ってみるとよくわかります。

今年に入って続いたやくざシリーズも今回で終了!です。
やくざには退去してもらい、次回からは住宅建設に欠かせない道具シリーズを始めます。
何気ない見慣れた道具も、なければまったく歯が立たない仕事があり、先人が必要に迫られて造った道具には、無駄のない機能美があります。

2009年2月27日 9時17分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

うれしい誤算

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毎日事務所の榊の水を変えるのが朝の日課になっていますがついに芽が出てきました。

葉が落ち細々しい幹だけになり「こりゃもうあかんかな?」と思いつつ,今しばし待とうと思い待つこと数日 うれしい誤算で硬かった先端のつぼみから新しい葉っぱが出てきました。

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毎月の習いで1と15の日に変えるわけではなく ”枯れるまで我慢” で榊にはがんばってもらっているので、小さな芽ですが、とても大きな嬉しい誤算でした。

春は確実に近づいています。

2009年2月24日 9時56分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことばシリーズ・・・やくざ

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久々のやくざシリーズです
このシリーズも終盤になってくると何とか還元水の大臣みたいにかなり苦しい
こじつけがありますが・・・

地獄ほぞ

”やくざ”というより連想ゲームですが、建築の世界では一度はめた仕組みが”壊さないとはずれない”
納まりに使います。できてしまえば見られません。
打てば打つほど締まっていき、”力のかかる方向が抜けるのを邪魔するほうに働く”そんな抜け出ようと思えば思う程抜けられないやくざの世界または”蟻地獄”みたいな納まりです。
 

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骨縛り

今でも普通の家でもよく見る襖(ふすま)
本襖というお金をかけたものはこんないくつもの工程を経て部屋を仕切る役目を担います。
襖の骨組をしっかりと固定するための下張りでその名の通りで潔い命名です。

襖の下張りを4畳半の部屋ですると今でも現役の蒼々たる作家を巻き込んだ最高裁までいったある事件を思い出させます。
そこはやくざの世界ではなく、文学と社会通念の世界です。

2009年2月23日 9時59分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

柱の力

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先日の一年検査の住宅の柱材はすべて東濃檜の4寸角(120mm角の正方形)で
創られています。

その産地である岐阜県東白川村が村を挙げて力を注いでいる檜です。
その伐採から製材、さらには建築用材とするためのプレカットの工場まで揃えて優秀な住宅用木材を供給しています。

以前頼んでおいたその工場から出た柱材の切れ端を集め太さごとにまとめてみました。

あらためてじっくり見るとその太さの違いにため息が出ます。

住宅に限らず、すべての建物は重力に逆らって人が使う空間を支えてくれその主役が柱です。太ければ丈夫です。

日本の伝統工法の古い家では大黒柱はこの写真の柱よりさらに太く1尺2寸(360mm角)とかそれ以上の家もあります。
今の住宅ではもっぱら3寸5分(105mm角)がほとんどで数本の通し柱(1,2階に通して立つ柱)に4寸を使う程度です。

経済的な理由もあるけど住宅の骨組に優良な太い檜の柱を使うことは、後々やり替え(リフォーム)のきく仕上材のグレードを落としてでも使う価値はあります。

100年を経て育った木は100年持ちます。

木造住宅の寿命を30年程度と考えるのはあまりに軽率です。

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時代は”200年住宅”(200年もつという意味ではなく3世代以上にわたって手を入れて住まうことができる家)を目指しています。

2009年2月19日 19時24分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

耐震出前講座講習

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12月のブログでお伝えした耐震出前講座(正式には”青少年耐震まちづくり講師”だそうです)の講師養成講座に参加してきました。
定員50名のところ約30名  若干 空席が目立ちましたが・・・
それでも熱心に名大の準教授の”講習の仕方”の講義に耳を傾けて、以前子供に競わせた“ストローで家を造る”
”紙の模型で筋かいの大切さを教える”という実技を子供さながらに熱を入れてやってきました。
”難しいことをいかにわかりやすい簡単な言葉で臆せず話せるか”それがポイントです。
自分がしっかり理解できていないとたとえ子供相手でもできません。
グランドで大声あげるのを少しトーンを下げて女の子もいるのでやさしく・・・ とかこれからの課題です。

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そのあと竣工1年目の住宅の1年検査を当時の施工業者が一同に会して”久し振り”の出会いです。

建物も人と同じで春夏秋冬一巡りすると痛みが出てきやすい事と
メーカーの保証期限が1年という製品も建築にはあるのでこのタイミングが大切です。

こうして竣工後も施主、施工者、設計者が気楽に集合できる この雰囲気がとても大切です。
この”人の関係”が末永く建物を見守っていく原動力となります。

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朝から目いっぱいの一日でした。(早くビールが飲みたい!!!)

2009年2月17日 19時07分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことばシリーズ・・・やくざ

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”妻” 一見何の関係もなさそうですが”極道の妻”という
映画があったことを思い出して無理やりのこじつけ!

日本建築の用語として勾配屋根の建物のどちらに入口を設けるかで”妻入り””平入り”を区分けします。

勾配屋根の建物が三角の屋根に見える側が”妻(つま)”その直角方向が”平(ひら)”

端のほうにあるものを相対的に”妻”と呼びます。

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”妻板”
床の間がありその南側に少し出っ張った小さな障子がはまっているところ
そこは”書院”ですが(昔こんな名前のワープロがありました)その端の板を
言います。端のほうにある板→妻板 わかりやすいつけ方です。

”妻梁”
木造軸組み工法(昔からの後方でいわゆる2×4工法ではない)の小屋組(屋根の骨組)で一番端にある梁を言います。由来とおりです。

この字を冠した部材はかなりあり「端」と言う漢字を”つま”と読ませる場合もあります。

刺身のつま同様、本体を引き立てるため控え目に端のほうにいる と解釈すべきなのか昔の男の感覚と願望は今の時代では通用しません。
そのうちこの言葉もやくざ同様、廃れていく運命かもしれません。

2009年2月13日 15時43分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことばシリーズ・・・やくざ

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「狂い」とくれば昨今の凶悪犯罪!
やくざではない市井の堅気のひとの犯罪とは思えない唖然とするような
事件が報道されています。

建築の世界では寸法が”狂う”といろいろなところで不都合が起き極端な場合
建物が違う位置に傾いて建ちます。
それほど重要な寸法とは別に無垢の木材ゆえの”狂い”もあります。
含まれる水分が乾燥するにしたがい”狂って”くるわけですが、狂わない工業製品
を見慣れた目には”欠陥”と映ります。
ちなみに檜(ひのき)は伐採され乾燥するにつれ、その強度は増してきます。
本物の木は”狂う”ものです。

その癖を読み取り、なるべく目立たないようにするのが大工の腕の見せ所 という
所もありますが、なにせ相手は自然材  ”人知の及ばないところもあり、だから自然素材なんだ”
という覚悟がない人には、今はやり言葉のような「自然素材の家」とか「無垢の材料を使って・・・」
という家はお勧めできません。
その覚悟と説明の不足がたたって、とにかく客からクレームの来ない無難で狂いの来ない”新建材”が日本中の家を席巻してきました。
そんな中 少しずつ目覚めてきた人も出てきました。
LOHAS(ロハス)を少し勉強して”できることから・・・”と考える人たちです。
「人と比べず、無理せず、自分たちのペースで納得できるものに囲まれて生活したい」
そんな家庭には”狂わない”子供が育ちます。

2009年2月10日 19時16分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

陽気につられ・・・

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週末は快晴の空の下 グランドでボールを蹴って跳ね廻る少年を追って
大声を張り上げ 元気を分けてもらっていました。

その帰りふと目をやると暖かい陽気につられ小学校の梅の花がぼちぼち・・・
ブログのデザインに合わせてズームで一枚!
立春も過ぎ春は確実に近づいています。

この時期なると少年サッカーの6年生の試合は最後になり、お別れ会の話が
父兄から出てきます。

「去年はこうでしたが今年はどうしましょう?」(今年は卒業する6年生が40人いるので去年とは少し・・・)「挨拶は誰に?」とかいろいろあります。

こうして毎年6年生を送り出して20年余り
社会人になって戻ってきたコーチもいれば高校で辞めた子、殺人事件に巻き込まれた子
悲喜こもごもです。

少年のこの時期はとかくオーバーコーチングになり勝ちな気持ちを抑えて,
目先の勝利より5年後にサッカーを続けられるよう”おもしろさ”を伝えることこそ
コーチの役割と思います。

全員がJリーガーになれるわけではなく、”生涯にわたってサッカーが楽しめる”
そんな子供に育ってほしいと思います。

2009年2月9日 10時14分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことばシリーズ・・・やくざ

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鬢太 実物は毎日いやというほど見ているのに漢字では何となく読めそう読めない、まして普段あまりお目にかからない ”びんた”
昔は熱血漢の先生の決まり手だったこのやり方も今では暴力行為とみなされます。
(高校の時びんたを食らった先生とは今でも一緒に遊びます)

顔のほほを平手打ち打ちすることですが、写真のような納まりはほとんど見つけられません。
ただ”鬢(びん)”は顔の両側の耳の生え際の髪なので、”部材の端部を少し伸ばした納まり”の名前としたらわかりやすい命名です。
そういえば昔”また会う日まで”とかいう歌を歌っていたもみあげ(これが”鬢”)の濃い歌手がいましたが・・・
”また会う日まで”という後ろ向きな題名より、世界的不況の今こそ”明日晴れるかな”と呟いていたほうが元気が出ます。

2009年2月6日 14時02分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

立春の朝

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今年も・・・と期待しましたが見えませんでした。
これは去年の2月4日の朝6時の東南東の写真です。
月と金星と木星の揃い踏みで新聞をにぎわした天体ショーを偶然部屋から撮影したものです。

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1年後の今朝 同じ時間・方向を見ても残念でした。
よく考えれば毎年見られれば去年紙上をそんなに賑わすことはないな と落ち着きます。

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でも朝霞で隠れていたかも と思い直しフリーソフトのiStars for Windowsde で日時場所を指定して確認しても残念でした またどうぞ!

ちなみにこのソフトで去年の2月4日を見るとやはりありました。
フリー(正確にはカンパソフトで志ならどうぞというソフトです)
ソフトでここまで確認できるとは世の中にはこだわりがあり篤志家の人がいることを改めて実感できます。

2009年2月4日 9時29分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

冬の大会

風の強い冬の晴天
海は白波が立ち、遠くのセントレアに行きかう飛行機もしばしお休みなぐらいの強風でしたが、「子供は風の子」
一年生から社会人まで揃っての大会でした。

幸い、前夜に降った雨で埃が立たなかったのが救いで顔が焼けるほどの晴天の中、強風と戦い、相手と戦う子どもから元気をもらった楽しい一日でした。

各学年だけのかたまりではなく、学年を超えて一緒にボールで遊ぶ子供の姿を見ると遠い日を思い出し、あの時一緒に遊んでくれた人は今・・・・
懐かしい思いです。

一生に一度だけ訪れる「即座の習得」の時期を逃さないよう
プレゴールデンエイジ(低学年)からゴールデンエイジ(高学年)まで楽しいサッカーを目指します。

2009年2月2日 9時36分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

 
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株式会社 ナック建築計画   代表取締役 舟橋 朋範
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