やさしいことば・・・「袖」

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やさしいことばシリーズは「袖(そで)」
”袖触れ合うも・・・””袖の下”とか使われるこの言葉も建築では、”端の方”とか”短い”というような意味合いで使われます。

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袖瓦(そでかわら)
昔の家は瓦を葺く(載せるとか打ち付けるとは言わず”ふく”と言います)時に台風で揺れるのを恐れてたっぷりと屋根土を載せてそれで瓦を固定していました。その多さが普請(”ふしん”と読み家を作ることです)のときの自慢の一つでした。
耐震診断で行く家にはまだ多くの土がたっぷり載っています。
今は土で固定するのではなくステンレスの釘で固定します。
建築基準法でも軒先とケラバ(今日の袖瓦のある位置)の2列と棟瓦は固定することを定めています。

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袖垣(そでかき)
都会の家ではあまり見られなくなった和風の庭の隅にたたずんでいます。
”短い”というような意味合いで使われています。昔は庭師さんが精魂こめて作った袖垣も今はホームセンターで売られる時代です。
「”袖触れ合うのも人の縁”の昔はよかった」と人に嘆くより「袖触れ合うと何されるかわからない”今でもいいことあるだろう」と一人つぶやく方が建設的かな?

2008年10月29日 10時38分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

”木塾”

”木塾”(ぼくじゅく)と読みます。
今建築士会の第1回”木塾”の講習会から帰りこれを書いています。
木造を愛する人がいろいろな立場から木造を見直して学んでいこうとする人の集まりです。
今日の講師は東京大学名誉教授 坂本 功
先生で「在来工法と伝統工法のどちらが強いか」という話はとても面白く興味深い
ものでした。

伝統工法を愛する在来軸組工法ガチガチ派(今の建築基準法が規定する金物でガチガチに固定するの良しとする)の先生は、”情緒で語るのではなく、「定量的に」伝統工法を語れば軍配は在来軸組工法にあがる”との見解で、伝統工法の強さを評価してくれると期待していた(たぶん)第1回目の塾生の人からはため息にも似た声が漏れました。

今の世の中、日本古来の伝統工法では建物ができない(法律が認めていない)のもおかしな話ですが、人命にかかわることの重大さの認識は昔に比べて格段に高くなってきています。
命あっての物種です。
強い家に住みましょう!
弱い家の人は補強しましょう!

2008年10月24日 18時55分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことば・・・人体シリーズ「肘」

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やさしいことば・・・人体シリーズは「肘(ひじ)」
普通の建物ではあまり見かけませんが、お寺や神社の大きな扉の付け根にあります。
その名も「肘壺丁番(ひじつぼちょうばん)」
今の木製建具と違ってすべて無垢の木そのもので作った建具はとても重くて、今よく見る薄い丁番ではとても持たないので、こんな鋳物のごつい丁番ができました。
人の肘の動きに似ているといえば似ています。

現在では、よく見る丁番の他に写真のような「ピボットヒンジ」も多用します。
「その軸を中心に回転する」というような意味(昔バスケットで教えてもらった動きがあったな〜)ではどちらも忠実にその機能を表現した形です。
「形態は機能に従う」こんな言葉を思い出させるシンプルな作りです。

2008年10月22日 10時14分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

海王丸

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いい天気の続いた先週末、少年サッカーの後、孫を連れて帆船「海王丸」を碧南の衣浦港に見に行きました。
写真で見るのとは違いさすがにでかい帆船で、黒山のとは言いませんが、かなりの人で賑わっていました。
そんななか、まだ若い訓練生が制服姿で慣れない案内役をしていて、見学者の質問に答える様子がとてもほほえましくていい秋の一日でした。

孫に向かって「これからの人生荒波もあり・・・」なんて偉そうなことを話している自分が荒波に翻弄されそうです。
荒波の雷に合わないように「くわばら くわばら」(これは全国的な雷よけのまじないです)

2008年10月20日 13時56分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

建物の引き渡し

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約7月かけて造ってきた介護老人保健施設が完成し、昨日お引き渡しをしました。
「建物を引渡す」ということは、単に書類上のことだけでなく、防犯、火災、地震等
建物がこの先遭遇するかもしれないリスクも合わせて引き渡すということですので慎重です。
建物の引き渡し書、鍵の引き渡し書、建築確認申請済証、検査済証、消防検査合格証、
建物に使った材料の試験成績表、製品安全シート等多岐にわたるかなりのボリュームです。

食の安全がマスコミをにぎわしているように、一時は建物の安全が騒がれました。
構造安全性、揮発性物質による人体への影響、火災による死亡事故等が起きるたび規制は厳しくなります。
「プロとして当り前のことを当たり前にする」という原則を踏み外さないようしたいものです。

2008年10月17日 14時36分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことば・・・人体シリーズ「胴」

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3連休も終わり、いよいよ仕事です。
と言っても11日、13日は地元の耐震診断の現地調査をしていたのであまり休みという感じはなく、火曜日から始まる今週に勘違いしないよう気をつけて!と自分を戒めています。
今回の人体シリーズは「胴」
腹より上かどうかは不明であいまいですが
建築の用語では明確です。

この部分は「胴付」といい、木材と木材を
組み合わせる所です。この部分の面積と平滑さが強度を決めます。
「いい仕事」はこんなところに現れます。

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こんな細かい細工をするのが次の「胴付のこぎり」です。
歯が薄い分折れないように切る部分と反対側に補強しています。
「あさり」と言われるのこぎりの目も荒くないので細かい細工をするのに適したのこぎりです

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次は「胴差し(どうざし)」
木造の軸組み工法(最近の2*4工法ではありません)で、2階の床の重さを支える梁を受ける部材です。
両側が1階から2階までの1本の柱(通し柱と言います)の胴の部分に差し込まれているのでこの名があります。

胴、胴、胴と書いてくると何やら昔よく見た「赤胴鈴の介」を思い出すのは年齢のせいか?
面白かったな〜

2008年10月14日 10時12分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

完了検査を終えて

去年の6月以降、建物を建てるのに必要な「建築確認申請」が非常に厳格になり、日本中で工事が止まったといわれる位の嵐の最中に申請をした建物が完成し、昨日県の
完了検査を受け、無事合格しました。
あまりに厳格すぎる、実態とかけ離れた運用をしたため、大臣が低頭したぐらいの事件でしたが、その後緩和措置が何段階にも分けてだされ、今日に至っています。

そんな話を県の担当者としていると、つくづく「それぞれの立場における信頼関係」が必要でそれを裏切る輩は厳しく処罰し、基本的には今の世界の金融情勢ではないけど、疑心暗鬼にならないような性善説に立たないと、ギスギスしすぎて「幸せな建物」が建たない気がします。

2008年10月10日 13時22分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことば・・・人体シリーズ「はら」

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保育園がお寺さんだったせいか、よく本堂の廻りの回廊の下に潜り込んでかくれんぼをしました。
その時の記憶がずっと残っていて、社寺建築の設計にかかわらさせていただいたときに思い出しました。

その名も「亀腹(かめばら)」

社寺建築で外壁下端(したばと読み一番下の部分です)から地面までを円弧型断面に仕上げたもので、漆喰(しっくい)で仕上げることが多いので白い「かまぼこ」みたいな形をしています。

亀の腹はあんなに白くないし形もいま一つ似てないので、先人が何故そんな名をつけたのか不明です。

夏の暑い日でもあそこにもぐるとひんやりし、白い曲面もひんやりした冷たかったことを覚えています。
昔はなかった「ざる豆腐」に似ているかな?

2008年10月6日 14時21分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

再び 山に包まれて

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秋晴れの澄み切った空に霊峰「御岳」が久々に確認できました。
夏は雲でなかなか見えないのですが、空気の澄むこれからはくっきり見えます。
150Km程離れている名古屋からでも、白い化粧をすれば早朝高いところから美しい容姿が確認できます。
人も山も同じです。

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建物の奥に見えるのは「鎌ヶ峰」と「鉢盛山」かな?と思っています。
現在地と方向を読めればこの二つのほかには浮かびません。
間違っていたら山好きな誰か教えてください。
現在地は中津川市茄子川です。

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この方向は「笠置山」と「二ッ森山」です。どちらも1000mそこそこの高さですが容姿端麗の秀峰です。
澄んだ空にちょうどヘリコプターも飛んできました。
360度どちらを見ても山に包まれていると時を忘れます。

2008年10月2日 16時02分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

やさしいことば・・・人体シリーズ 「腰」

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やさしいことば・・・人体シリーズの3回目は「腰」
建築のいろいろな部分でその位置(人体でいう腰のあたり)の似通った部材、部分の
頭につけて表現します。
動物シリーズとは違ってわかりやすい使い方が多いのが人体シリーズの特徴です。

屋根の腰部分が折れていれば「腰折れ屋根(別名マンサードともいいます)」

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その名の通り茶室に入る前の「腰掛け待合」その背中の壁の腰部分には「腰張り」

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お寺の建物で見かける「腰長押(こしなげし)」

真ん中より少し下部分に使われる部材によく使われます。

足が長い八等身の人には「真中より少し下」ではなく真中になります。
外国の人には理解できない表現かもしれません。

2008年10月1日 13時15分 ブログ コメント0件 トラックバック0件

 
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株式会社 ナック建築計画   代表取締役 舟橋 朋範
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